ハウスメーカーの宿泊体験は、実際の住み心地を体感するうえで重要なイベントの1つです。
実際「注文住宅を通してこれだけはやっておくべきと言える成功の秘訣は何だと思いますか?」とアンケートを実施したところ、完成見学会や宿泊体験には絶対いくべき!という答えた多かったです。
アンケート調査内容
クラウドワークスを使い、注文住宅で実際に家を建てた方50人を対象にアンケートを実施しました。
- -注文住宅で「最もやってよかったと思う間取りアイデア」を1つ挙げてください
- 「注文住宅を通してこれだけはやっておくべきと言える成功の秘訣は何だと思いますか?」
※同様の回答は集約し、読みづらい箇所は一部訂正・編成しています。
そこでこの記事ではハウスメーカーの宿泊体験について掘り下げました。
宿泊体験の申し込み方法や、見学のポイントなどを解説しましたので最後まで読んでみてくださいね。
ハウスメーカーの宿泊体験とは?
なぜ宿泊体験が人気なのか?
実際のお家の性能を実感できるからです。
例えばカタログ上でc値(気密性)UA値(断熱性)のスペックがよくても、実際の快適性は体験してみないと分からないですよね。
そこで実際にハウスメーカーが建てたお家に宿泊してみることで「暖房の効きはどうかな?静かかな?」と実感できる宿泊体験は人気です。
どんなモデルハウスに泊まれるの?
リアルサイズのモデルハウスに泊まれることが多いです。
というのも、展示場のモデルハウスは一般的な住宅より延床面積が広め・豪華に作られていて生活感がわかないからです。
建築主が建てるリアルサイズに近いモデルハウスに宿泊体験することで、よりリアルに家を建てた後の生活をイメージするのに役立ちます。
宿泊体験の申し込みから当日までの流れ
申し込み方法と注意点
多くのハウスメーカーでは「構造見学会」「完成見学会」「工場見学」「宿泊体験」などを実施しています。
各ハウスメーカーとも「宿泊体験には条件があります」と明示している場合がほとんどですから、打ち合わせの進捗に応じて営業マンから打診されるパターンが多いです。
仮契約する前に希望するハウスメーカーに「宿泊体験は可能か?」と問い合わせてみると良いでしょう。
当日の持ち物とチェックイン・チェックアウト
ほとんどのハウスメーカーではホテルのように「アメニティ」は準備されています。
最低限持参するのものは・・・
宿泊体験で最低限持参するもの
- 下着やパジャマなど着替え類
- スキンケア用品
- 子供用品
- スマホ充電器
- 飲食料品(調理する場合は調味料・油などもお忘れなく)
当日はハウスメーカー営業マンと指定時間で待ち合わせした後、簡単な説明と鍵の譲渡というのが一般的な流れです。
翌日も指定時間にハウスメーカー営業マンが立ち合い鍵を返却します。
簡単なアンケートを依頼されるケースもあります。
よくある質問(費用はかかる?食事は?)
宿泊費は無料で、飲食代は自己負担が通常です。
ただし、一条工務店は一人3,000円飲食代が支給されます。
宿泊体験をするメリット・デメリット
実際に暮らすイメージが湧く
35坪や30坪のお家の間取りを見ても実際の暮らしをイメージするのは難しいものです。
宿泊体験することで暮らしをリアルに体験することで、図面だけでは得られない気づきをえられます。
女性
図面で見たときに感じる広さ・大きさと、実際に感じる広さ大きさにギャップがあると聞いたため図面に近い設計の家に宿泊させてもらいました。これによりイメージのすりあわせができ図面の修正がいくつかあったため、体験しておいてよかったです。
玄関が思ったより狭かった・広かった、キッチン通路幅が思ったより狭かったなど体験から得られるものは意外と多いものですよ。
住環境や設備の快適さを確認できる
設備の快適さを実感できるのも貴重な体験です。
時間帯ごとの室温・騒音を体感
日中は周囲の音が気にならなくとも、静かな夜は騒音が気になるなんてことを賃貸で私は経験しました。
朝・昼・夜で、外の音がどのようにお家の中に響くのかを体感できる貴重なチャンスです。
また普段のエアコン温度設定でどのくらい快適なのか比較することもできます。
全館空調のお家や全館床暖房の家なら、設定温度で各部屋が快適かどうか体感してみると良いでしょう。
宿泊体験後断りづらくなる
宿泊体験をしたからといって必ずしも契約する必要はないのですが、営業マンも本契約を取りに来る確率もあがるでしょうし、心理的に断りづらくなるデメリットはあるでしょう。

宿泊体験の注意すべきポイント
お家の性能が分かりやすい時期がおすすめ
お家の性能(気密性・断熱性)を実感するなら、冬がおすすめです。
時期的に難しい場合は、夏も◎
光熱費を推し量るためにも、快適な季節よりも暑い夏・寒い冬の方がベストです。
予約が取りにくい場合も
宿泊体験は人気なので予約がとりにくい場合も。
数か月先まで埋まっている場合も多いです。
数社にハウスメーカーをある程度絞り込んだら、営業マンに打診してみても良いでしょう。
全国規模で宿泊体験体制を整えているハウスメーカー【2025年版】
全国希望で宿泊体験ができる体制を整えているハウスメーカーを一覧にしました。
ハウスメーカー名 | 宿泊体験の特徴 | 詳細情報リンク |
---|---|---|
一条工務店 | 高断熱・高気密住宅を体験できる宿泊体験。 | 一条工務店公式サイト |
スウェーデンハウス | 高断熱・高気密を実感する宿泊体験が可能。 | スウェーデンハウス公式サイト |
サイエンスホーム | 国産ヒノキを使った木の香りのするお家で宿泊体験。 | サイエンスホーム公式サイト |
クレバリーホーム | モデルハウスを1泊2日で自由に体験。 | クレバリーホーム公式サイト |
セキスイハイム | 外と内側の空気の違いが実感できる宿泊体験。 | セキスイハイム公式サイト |
三井ホーム | 街なかモデル「リアルサイズ」で全館空調の宿泊体験ができる。 | 三井ホーム公式サイト |
パナソニック ホームズ | 1泊2日で換気・全館空調システムの快適性を体験できる宿泊体験が可能。 | パナソニックホームズ公式サイト |
セルコホーム | カナダ輸入住宅の宿泊体験モデルを提供。 | セルコホーム公式サイト |
公式ページで明確に表示しているハウスメーカーのみ紹介しましたが、ここで紹介していないハウスメーカー、例えばミサワホームでは地域限定で実施したり、ヘーベルハウスもイベントで稀に開催した過去があります。
契約前に体験してみたい場合は一度相談してみると良いかもしれません。
実際に宿泊体験した人の口コミ・評判まとめ
女性
実際にキッチンや床暖房、その他の使い勝手を確認できましたし、間取りのヒントなども取り入れることができました。図面で考えるのと実際に泊まってみるのはまた違います。
女性
宿泊体験をすることで住み心地や使い勝手を体験できて良かったです。おかげで家族満場一致でハウスメーカーを決定することができました。
宿泊体験するならチェックしたいポイント
シャワーの水圧は?
シャワーの水圧は体感しないと分からいものです。
水圧が十分か確認しましょう。
※多少弱く感じる程度ならシャワーヘッドの交換で対応可能な場合も。
床暖房やエアコン温度と快適性
エアコン温度設定と快適性を体感してみましょう。
外の音や二階の音は響かないか?
夜寝る際の静穏性を実感してみましょう。
また、吹き抜けを希望している場合は、1階の音が2階にどのくらい響くのか確認してみると良いです。
吹き抜けがない場合でも、二階の足音が一階にどのくらい響くのかなど、お家の中でも音の響き方も確認します。
キッチンの使い勝手は?
実際にキッチンを使用してお料理することもできます。
料理をする際のスペースは十分か普段使いで不便な点はないかチェックすると良いです。
食洗機のサイズ
実際に利用してみて、家族分のお皿を入れてみるとサイズ感がわかります。
間取り
回遊動線の部屋ごとのつながりを体験してみるのも良いでしょう。
また扉が引き戸・開き戸どちらが利便性が高いか、ニッチのアイデアなども見てみると面白いし参考になりますよ。
照明
どんな照明が使われていて、好みのタイプかどうか?
人感センサーで便利な場所などを体験してみると良いでしょう。
洗面台の広さ
洗面台をいつもと同じ感覚で使ってみて狭くないか、もしくは広すぎないかイメージしてみると良いでしょう。
部屋の大きさと家具とのバランス
何も置いてない部屋は広く見えますが、ベットなどを置くとイメージががらっとかわります。
部屋の大きさに対してベットを2台置いて時のイメージを抑えておくといいでしょう。
トイレと手洗い場
トイレの座面の高さは意外と重要です。
違和感がないか体験してみましょう。
料理の匂い
ハウスメーカーの方に許可を得て、焼き肉をしてみたり、無理ならカレーや焼き魚など匂いが強いお料理をしてみると匂いのこもり具合(換気性能)を体験することができます。
宿泊体験ができない・・・そんな時の対処法
残念ながら、宿泊体験を実施していないハウスメーカーもあります。
そんな時は「完成見学会」や「リアルサイズの展示場」「工場見学」などに積極的に参加しましょう。
女性
様々なメーカーのオープンハウスを複数見学したことがよかったです。見学するたびに間取りを自らメモに起こして比較していたためメーカーから提案された間取りを確認するだけではなく、自身で納得のいく間取り図を作成できました。
女性
入居宅訪問に何度も行ったことです。担当営業さんにお願いして、実際に人が住んでいるおうちを何軒も見に行きました。ものが置いている状態のおうちとモデルルームとはイメージと大きく異なるので絶対に行った方が良いと思います。
実際に家を建てた施主さんのお家訪問ができないか営業マンに相談してみるのもありかもしれませんね。
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