我が家は楽天銀行のフラット35とつなぎ融資を利用して注文住宅を建てました。
ネット銀行ならではの便利さや手軽さは確かに魅力的でしたが、いざ手続きを進めてみると「えっ、こんなところでつまずくの?」というポイントもありました。
当時は必死だったけれど、今振り返ると「もっと他の金融機関も比較しておけばよかったな」と思うこともあります。
これから住宅ローンを選ぶ方の参考になれば幸いです。
35坪2000万の注文住宅≪まとめ≫
楽天銀行を選んだ理由は「つなぎ融資が使えたから」
私が楽天銀行を選んだのは「つなぎ融資」を利用できたからです。
既に取引のあった地銀が第一候補でしたが、つなぎ融資を取り扱っていませんでした。
楽天銀行を選んだ理由
- フラット35が使える
- つなぎ融資に対応している
- 低金利で事務手数料も安い
- 既に楽天銀行に口座を持っていたから手続きがスムーズそう
このような理由から「とにかく楽天銀行で進めよう」と決断しました。
「つなぎ融資」って何?楽天銀行でどう使うの?
つなぎ融資とは
注文住宅を建てる場合、土地の購入や着工金、中間金など、住宅ローンが実行される前に支払いが必要になるタイミングがいくつかあります。
こうした「先に払わなければいけない費用」を一時的に立て替えるのが、つなぎ融資です。
通常、住宅ローン(たとえばフラット35)は「建物が完成してから」実行されます。
しかし現実には、
- 土地の購入費用(決済時)
- 着工金(工事開始前)
- 中間金(工事の進捗に応じて)
など、住宅が完成する前にまとまったお金を支払う必要があるケースが多いです。
そのため、自己資金だけでは足りない場合に「つなぎ融資」を利用して一時的に資金を借り、建物完成後の住宅ローンで返済する仕組みになっています。
楽天銀行のつなぎ融資の流れ
楽天銀行でつなぎ融資を利用する方には「つなぎ融資の依頼書」が送られてきます。
そこで振り込みたい工務店やハウスメーカーの口座を指定します。
つなぎ融資実行までの簡単な流れ
- 事前につなぎ融資についての意思確認の電話が入ります(前日)
- つなぎ融資実行日に楽天銀行口座へ「金利・手数料」を差し引いた額が振り込まれます。
- 予め指定しておいたハウスメーカー口座へ「楽天銀行が振替処理」し入金されます。
楽天銀行口座からハウスメーカー銀行口座へ資金が自動で振替られますが私の場合その際手数料が258円差し引かれました。
つなぎローンを使う場合これに加えて事務手数料(一律11万円…当時)がかかりました。
つなぎローンを2回以上利用する場合でも「つなぎローンの事務手数料」は1回のみでした。
融資額等により手数料は異なるかも知れませんので残高に余裕を持たせておくかあらかじめ確認しておきましょう。

2回つなぎ融資を受ける場合でも流れは同じです。
つなぎ融資が終わった後にもし追加工事でお金が必要になった場合再審査が受けられます。
マイホーム建築中に消費税増税が行われたので再審査しました。
注文住宅の場合は「希望した追加工事」で予算が増えることもあります。
そういった場合でも再審査は可能です。
再審査期間は1日~2日ほどとのことでした。これも金額などケースバイケースなので審査次第でしょう。

つなぎ融資が終わるといよいよ住宅ローンの実行日(引渡日)を待つことになります。
実際に楽天銀行を使ってみて良かったこと
ネット完結でスムーズだった
店舗に行く必要がなく、手続きはメール・電話・FAXで完結。
銀行関連で面談を求められたのは「融資実行前の司法書士との面談」のみでした。
土日が家づくりの打ち合わせでつぶれる中、銀行のために時間を取られないのはありがたかったです。
最近はZoomなどのオンライン相談も可能なので、忙しい人にはぴったりです。
でも実は大変だった…楽天銀行で感じた不便さ
土地に事情があると手続きが面倒に
我が家の土地は「私道接道」だった上、地主が複数人(母と叔父)いたため、少しややこしい事情がありました。
そういった情報がネットでは伝わりにくく、意思疎通に時間がかかりました。
実際あったトラブル
- 私道の登記簿謄本・地主の承諾書を後から要求される
- 地主の承諾書に記入する「私道の面積の出し方」について担当者毎に見解の違いがある
- 印鑑証明が不要と言われたり、あとから必要と言われたり混乱する
対面で同じ図面を見ながら説明すれば簡単なことですが電話やメールだけで状況を共有するのは結構難しいと実感しました。

書類の訂正で時間ロス
書類に誤記などがあると郵送での訂正対応が大変。
訂正書類の受け取り・再発送などで時間をロスします。
窓口があれば目の前で相談しながら訂正すれば終わることなのに面倒に感じました。
電話応対にストレス
着信があり折り返すも回線が混雑してつながらない・・・。
つながらないうちに電話受付時間外になることも。
また、つながっても担当者によって回答が違うなど、楽天銀行のコールセンターの体制について大変ストレスを感じました。
「もっと手厚いサポート体制があったら」と思うことが多々ありました。
楽天銀行を選ぶ際の注意点:支払い口座を楽天銀行以外にすると事務手数料が上がる
支払い口座を楽天銀行以外にすると事務手数料が割高になります。
私は支払い口座を楽天銀行にしませんでした。理由は
- メインバンクに紐づけている給与受け取りや各種支払を変更するのは面倒
- メインバンクから楽天銀行へ毎月現金を移すのは手間
- コンビニATMは便利な反面、手数料が高く入出金しづらい
提携先ATMの利用手数料は3万円以上の入金は無料ですが出金は全て手数料がかかります。
これらの理由で楽天銀行を引き落とし口座には利用しませんでした。
楽天銀行を住宅ローン引き落とし口座に利用するとハッピープログラムが1ステージあがります。
普段から楽天銀行をメインバンクとして利用していればポイント獲得倍率もあがるのでお得です。
楽天銀行とARUHI、どちらがよかった?比較して感じたこと
我が家は、住宅ローンに楽天銀行のフラット35を選びました。
決め手は、当時の金利の低さと、ネット完結で手続きが進められる手軽さ。
ただ、実は最初は「ARUHI」との二択でした。
ARUHIはフラット35の取り扱い実績が豊富で、店舗で直接相談できるという安心感はありました。
ですが、そこまで苦労するとは思っていなかったので手軽さを重視して楽天を選びました。
もっと比較しておけばよかったという後悔
最終的に楽天銀行を選んだのは、自分たちにとってベストな選択だったかもしれません。
でも振り返ってみると「金利の低さ」だけで決めてしまったな・・・という反省もあります。
銀行によって、得意なローンタイプやサポートの手厚さ、事務手数料の違いなどがあり、選ぶ金融機関によって何十万円単位で総支払額が変わってくることもあるんですよね。
もっとじっくり比較して、自分たちの状況に一番合う住宅ローンを探してもよかったなと思います。
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まとめ:楽天銀行を選んでよかった、でも…
我が家は楽天銀行で住宅ローンを組んで無事にマイホームを建てることができました。
ただ、「他にも選択肢があったかも」「もっと比較してもよかったかも」と思う瞬間も正直あります。
これから住宅ローンを組む方は、ぜひ金利や手数料だけでなく、サポート体制や審査のスピードなども含めて比較してみてください。
迷ったら、プロに無料相談できるモゲチェックのようなサービスを活用するのもひとつの方法です。
よくある質問(Q&A)
事前審査の結果は何営業日かかりましたか?
我が家の場合は2営業日くらいでした。
本審査の仮審査結果は何営業日かかりましたか?
我が家の場合は7営業日くらいでした。
Q. フラット35とつなぎ融資はセットで申し込める?
はい、楽天銀行ではフラット35の本申込みと同時に、つなぎ融資も申請できます。