こんにちはアベです。
こんな疑問にお答えします。
我が家は少し大きいですが17坪の平屋を解体しました。
解体にかかった費用は86万円でした。
我が家は4mに満たない道路で大型重機を搬入するのが困難な土地でした。
そのため手壊しメインの解体工事でした。
立地条件や業者によってばらつきがありますので、実際見積もりを取ってみないと費用を把握するのは難しいです。
我が家が解体費用を節約するためにやったことは2つです。
解体費用節約のポイント
- 解体する家にゴミを残さない
- 滅失登記は自分で行う
この2つで費用をかなり節約できます。
逆にこれらを業者に依頼すると追加で10万円はくだらないでしょう。
滅失登記の具体的なやり方まで紹介しますので節約したい方は最後まで読んでみてくださいね。
【15坪の家】解体費用とそれに伴い発生する費用を全公開【節約に必須:やるべきこと2選】
実例:17坪の家の解体費用は86万円
私が解体した古家は木造平屋建ての建物です。
登記簿によると「延べ床面積は58平米弱(≒17坪)」でした。
建物の大きさで解体費用が決まると思いがちですが解体費用は色々な要素に影響されます。
解体費用に影響を与える要素
- 建物のみの解体か?外構(塀やフェンスなど)も解体するのか?
- 建物は何階建てか?
- 木造か鉄骨かコンクリート造か?
- 解体物件の大きさはどのくらいか?
- 全面道路幅(4m未満か、すれ違い可能な4m以上の幅があるか?)
- 隣家との外壁間の距離はどのくらいか
例えば前面道路の広さです。狭いと大型重機を運び込むのが困難なため時間&費用がかかります。
マイホームの建築予定地は前面道路の幅が4mギリギリの狭い道路です。
大型重機の運び込みが困難でした。
最初は手作業で解体しているようでした。
後半になって小型のユンボを現場に持ち込んで基礎の残骸等を掘り起こして解体していました。
この通り人力で工事が必要なケースでは金額は高くなりますし、業者によって金額もまちまちでしょう。
15坪の家の解体費用の相場は45~60万円
解体費用は躯体の種類によって金額が異なります。
解体費用の相場は以下の通りです。
木造:3~4万円
鉄骨造:4~6万円
RC造:5~8万円
これを参考に15坪の家の解体費用を計算すると以下の通りです。
【相場】15坪の家の解体費用
木造:45~60万円
鉄骨造:60~90万円
RC造:75~120万円
ただし道路の幅員や隣家との距離で金額は上下します。
ケースバイケースなので実際見積もりを取ってみた方が良いでしょう。
では続いて家の解体に伴い発生するその他の費用を実例を交えて紹介します。
家の解体に伴い発生するその他の費用&節約する2つの方法
家の中に残っているゴミの処理費用がかかる⇒行政サービスを利用して節約
家を解体するためには「家の中のゴミ」を片付けておく必要があります。
理由は家の中に残っているゴミは「一般廃棄物」で原則所有者が処分することになっているからです。
解体に伴い発生するゴミは「産業廃棄物」で多くの解体業者は「一般廃棄物を処理・運搬」する免許を有していません。
そのため残置物(家の中に残っているゴミ)の処理は断られるか、仮に引き受けてくれた場合でも産業廃棄物扱いになり費用が高額になります。
そこでおすすめなのは行政サービスを利用して清掃しておくことです。
以下の記事では我が家の実例を交えて行政サービスの特徴も紹介しているのでゴミの片付けが必要な方は参考にしてください。
【どこまで片付ける?】家の解体前に全て処分するのが原則【片付けにかかった総費用公開】
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滅失登記が必須だが依頼すると高額⇒自分で行うことで節約
建物を解体した場合「建物が無くなりました」という登記をしなければいけません。
これを滅失登記と言いますがとても簡単な登記ですので自分でできます。
解体業者に依頼すると3~5万はかかるので節約したい人は自分で行いましょう。
滅失登記の具体的なやり方を詳細に解説します。
解体費用を節約するために滅失登記は自分で行う!やり方解説
滅失登記に必要な書類
滅失登記に必要な書類は以下3つです。
解体業者からもらう書類
- 建物滅失証明書
- 解体施工業者の登記事項証明書
- 解体施工業者の印鑑証明書
解体業者に依頼すれば普通にくれるはずです。
これ以外に自分で用意しなければいけないものは4つです。
自分で用意する書類
- 解体した建物に関する全部事項証明書(登記簿謄本)
- 建物滅失登記申請書
- 案内地図(グーグルマップでOK)
- 代理人の場合委任状・相続人の場合戸籍謄本
自分で用意する書類について少し詳しく解説しましょう。
解体した建物に関する全部事項証明書
建物の滅失登記には
- 建物の種類、構造、床面積
を記入しなければいけません。
そのために該当する建物の「全部事項証明書」を取得する必要があります。
法務局にいって請求することで取得できます。
全部事項証明書(登記簿謄本)を取得するためには「地番」が必要になります。
参考
- 地番=土地登記簿に登録するために土地につけた番号
- 番地=いわゆる住所表示
全部事項証明書の申請は番地ではなく地番で行うので注意が必要です。
もし地番が分からない場合は
- 法務局に出向き「ブルーマップ検索」で調べる
- 法務局に電話で照会依頼する
ことも可能です。
もし全部事項証明書に「不動産番号」が記載されていれば書類記載が簡単で済みます。
法務局で全部事項証明書はどうやって手に入れるの?⇒具体的な手続きの流れを解説
法務局に行ったことが無い方もいらっしゃると思います。
私も初めてで緊張しました。
そこで簡単な流れを示しておきます。
法務局での手続きの流れ
- 「全部事項証明書・申請書類」に記入
- 申請書類を窓口に提出
- 申請書類が準備されるので確認したら印紙を貼るように言われます
- 印紙販売所が中にあるので印紙を購入し貼って提出(謄本600円、公図450円等)
- 印紙を貼った申請書と引き換えに書類を受け取る
滅失登記申請書の書き方&提出方法
「滅失登記申請書」および具体的な書き方は法務局にあります。
以下にリンクを貼ったので印刷して利用して下さい。
滅失登記申請書&書き方
会社法人等番号は解体施工業者の書類を見れば記載されています。
登記原因、日付は解体施工業者から貰った資料に記載されています。
【令和××年○月○日取り壊し】と記入します。
申請人は、先ほど紹介した全部事項証明書の所有権の事項欄に記録されている現在の名義人の住所氏名を記入します。
全部事項証明書に不動産番号が記載されていれば不動産番号のみ記入すればOK。建物の表示欄は記入しなくて良いので手間が省けます。
滅失した建物の所有権が「あなた」でない場合「委任状」が必要です
私は「母と叔父」の代理で滅失登記を行ったので委任状を作成しました。
委任状は以下のサイトを参考に作成しました。
委任状
受任者 住所 東京都・・・・・、氏名 山田・・・・
私は、上記の者に下記記載の登記申請に関する一切の件、
及び登記申請取り下げの件に関して委任します。登記の目的 建物滅失登記
登記の原因 平成○○年○月○日取壊し
不動産の表示
所在地番 A市B町□□番地
家屋番号 □□番
種類 居宅
構造 木造かわらぶき2階建て
床面積 1階○○.○○㎡、2階△△.△△㎡
委任者 住所 東京都・・・・・、
委任者 氏名 佐藤・・・・、認印
滅失登記とは より
こちらの記事を参考に
- 委任者欄に母に住所を記入してもらい「署名」押印してもらった(申請書と同じ認印)
- 登記の原因は解体業者の書類を確認し記載
- 不動産の表示は「不動産番号 ××××」と記載
さらに法務局で滅失登記申請書の余白に「代理人(私の名前)の署名・住所(私の住所)の記載」を指示されました。
申請者と同じ認印で押印もお願いされたので申請書類に使用した認印を持参すると安心ですよ。
滅失登記を自力でやると3~5万円は節約可能
滅失登記を自力でやるのはちょっと面倒くさいですが、自分で行えば費用は600円(全部事項証明書請求にかかった費用)で済みます。
往復の交通費を含めてもかなり節約できるので時間に余裕があるなら自分でやってみると良いかもしれませんね。
解体後家を建てる場合の流れについてはこちらにまとめています。
【家を建てたいと思ったら何から始める?】土地あり・なしケースで詳細解説
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