「20代でマイホームを買ったけれど、正直後悔している」
そんな声は実は珍しくありません。
20代の住宅取得率は年々上昇していますが、その裏で「もっと慎重に検討すればよかった」と感じている人も一定数存在します。
この記事では「実際に20代で家を購入して後悔した声」を紹介しながら、よくある後悔パターンを考察します。
さらに、同じ後悔をさけるために注意する点と、20代からの失敗しない家選びについてまとめたので、20代で家を建てたいと考えている方は最後まで読んでみて下さいね。
20代でマイホームを購入するのは早すぎるのか
「20代でマイホームを買うのは早すぎるのでは」と不安に思う方は少なくありません。
実際の統計データを見てみましょう。
国土交通省の住宅市場動向調査(令和5年度)によると、新築の注文住宅を購入した人の平均年齢は44.8歳で、年齢別の内訳は30歳未満が10.1%、30代が36.7%、40代が21.6%となっています。(出典:国土交通省「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」)
つまり、20代での購入は決して多数派ではないものの、一定数存在する選択肢の一つだといえます。
年齢が早いこと自体が後悔の直接的な原因になるわけではありません。
大切なのは、20代というライフステージ特有の不確定要素(収入の伸びしろ、家族構成の変化など)を踏まえて計画を立てられているかどうかです。
20代でマイホームを購入するきっかけ
20代でマイホーム購入に踏み切る人の多くは、次のようなライフイベントがきっかけになっています。
結婚をきっかけに購入するケース
結婚のタイミングで「賃貸を出て持ち家に」と考えるカップルは多くいます。
ただし、結婚直後の勢いだけで住宅購入を決めてしまうと、後述するような後悔につながりやすい側面もあります。
結婚とマイホーム購入の進め方については、こちらの記事も参考にしてください。
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出産をきっかけに購入するケース
子どもが生まれるタイミングで「手狭になる前に」と購入を急ぐケースもよく見られます。
出産と住宅購入を同時に進める際の注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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20代で家を購入した100人にアンケート調査を実施しました
Yahoo!知恵袋やSNSの声だけでなく、より実態に近いデータを得るため、実際に20代でマイホームを購入した方を対象に独自アンケートを実施しました。
掲載する声の信頼性を担保するため、以下の方法で回答の精査を行っています。
【アンケート概要】
調査方法:クラウドソーシングサービスを通じたアンケート調査
調査対象:20代でマイホーム(注文住宅・建売・マンション等)を購入した方
有効回答数:100件の回答のうち、精査の結果90件を有効回答として採用
実施時期:2026年9月
本アンケートでは、なりすまし回答や適当な回答を除外するため、次の2つのチェックを設けました。
①生年・購入年・購入時年齢の整合性チェック
「生年」「マイホームを購入した年」「購入したときの年齢」を別々の設問でたずね、3つの数値に矛盾がないかを確認しました。これにより、実際には20代で購入していない、あるいは回答内容に矛盾がある回答を除外し、100件の回答から90件を有効回答としています。
②実在しない制度名を混ぜた選択肢チェック
「購入のきっかけ」の選択肢の中に、実際には存在しない架空の制度名(「住宅ローン即時完済控除制度」)をあえて1つ紛れ込ませました。内容をよく読まずに適当に回答している場合、このような架空の選択肢にも違和感なく反応する傾向があるためです。有効回答90件のうち7件(7.8%)がこの架空の選択肢を選択しており、該当する回答は「購入のきっかけ」の集計からは除外して分析しています。
紹介する口コミは「若いうちにマイホームを建てて良かった点・後悔した点があれば教えてください」といいう質問への回答です。
アンケート結果サマリー
購入した住宅の種類:「注文住宅(土地から購入)」が37.8%で最多、次いで「新築建売戸建て」28.9%
購入のきっかけ:「結婚・出産・子育てなど家族の予定」が47.0%で圧倒的1位
住宅ローンの利用率:95.6%が住宅ローンを利用
有効回答:100件中90件(整合性チェックにより精査)
購入のきっかけ(架空の選択肢を選んだ7件を除く、n=83)を見ると、「結婚・出産・子育てなど、家族の予定に合わせたかったから」が47.0%と半数近くを占め、突出して多い結果となりました。
次いで「毎月の家賃を払い続けることに納得感がなかったから」が19.3%、「共働きなどで収入が安定し、購入できる見込みが立ったから」が9.6%と続きます。
これまでの記事内でも触れてきた「結婚・出産」というライフイベントが、実際のアンケートでも最大のきっかけであることが裏付けられた形です。
20代でマイホームを建てて後悔した人たちの声
Yahoo!知恵袋やSNSの口コミ、独自に実施したアンケート結果から「20代でマイホームを購入し後悔した点」について、いくつかの共通したパターンが見られます。
ハウスメーカー・間取り・内装を急いで決めてしまった声
今回独自に実施したアンケートでも、同様の後悔の声が複数確認できました。
2019年に注文住宅を購入した29歳の回答者は、
- 「早くに決めすぎて将来設計が立たぬまま間取りを決めてしまったので、後悔をしています」
と述べています。
家賃を払い続けるよりローン返済の方が納得できるという理由で購入を決めたものの、間取りの検討にかける時間が不足してしまったケースです。
また、2019年に新築建売を購入した28歳の回答者は、
- 「親族から紹介されたハウスメーカーで3軒の建売を内見しすぐ決めてしまった事を後悔しています」
と振り返っています。
間取り自体には大きな不満はなかったものの、入居6年目になってデザインに飽きてしまい、使い勝手の悪い箇所を自分でDIYで手直ししているとのことで、「コスパが良いとは言えない住宅になってしまった」と綴っていました。
土地の吟味不足による後悔
今回独自に実施したアンケートでも、土地選びを十分に吟味しないまま契約してしまった後悔の声が確認できました。
2010年に注文住宅を建てた25歳の回答者は、
- 「結婚を機に、主人の実家の隣の土地に家を建てました。世間知らずで、相手の身内のすぐそばに安易に建ててしまい後悔しかありません」
と振り返っています。土地そのものの条件だけでなく、周囲との人間関係も含めた「暮らしやすさ」の見極めが不足してしまったケースです。
また、2015年に注文住宅を建てた28歳の回答者からも、
- 「建築条件付きで土地がどうしてもそこが良かったので進めて購入しましたが、家自体にこだわりを持ちたかったと今となっては思います」
という声があり、土地への強いこだわりが先行し、建物側の検討がおろそかになってしまったケースも見られました。
このほか、Yahoo!知恵袋では、契約後にハザードマップを確認し、その土地が水害リスクのある低地に位置していたことに気づいて不安を感じたという声も見受けられました。
利便性や人間関係だけでなく、災害リスクの面まで含めて土地を吟味しておくべきだったという教訓は、共通して押さえておきたいポイントです。
こうした声に共通するのは、「立地」を利便性や条件面だけで判断し、その土地ならではの周辺環境・人間関係・災害リスクまで十分に吟味できていなかった、という点です。
金利のタイミングを読み違えた後悔
今回独自に実施したアンケートでも、同様の後悔の声が複数確認できました。
2025年に注文住宅を購入した29歳の回答者は、
- 「金利が高くなっているので変動にしない方が良かったかなと後悔している」
と述べています。「低金利のうちに」という判断が、その後の急速な利上げによって裏目に出た形です。
また、2020年に注文住宅を購入した29歳の回答者は
- 、契約当時「変動金利が0.65%程度と非常に安く」契約できたものの、今振り返ると「金利の変動リスクを避けて固定金利にしておけばよかった」
と語っています。
当時は金利や住宅ローンの仕組みについて知識が乏しいまま、深く考えずに変動金利を選んでしまったことを後悔点として挙げていました。
共働き継続を前提にした返済計画の後悔
共働きの世帯年収をもとに借入額を決めたものの、出産による育休・時短勤務で世帯収入が想定より下がり、家計が苦しくなったという声は散見されます。
2016年に新築建売を購入した27歳の回答者は、
- 2人目の出産に合わせて変動金利でローンを組んだものの、その後の育休や時短勤務で自分が思うように働けなくなり、想定していた世帯収入の計画が大きく狂ってしまいました。
と振り返っています。
結果的には「早めに買ってよかった」としながらも、出産という大きなライフイベントと住宅ローンの返済開始が重なったタイミングでは、一時的に家計のやりくりに苦労したことが伺えます。
家族構成の変化への対応不足による後悔
今回独自に実施したアンケートでも、購入後に家族構成が変化し、間取りが生活実態に合わなくなってしまったという後悔の声が複数確認できました。
2016年に注文住宅を購入した25歳の回答者は、
- 「早めに購入してローンの返済を始めることができたため、高齢になってからのローンの返済には悩まなくて済むだろうと思い、その点は良かったと思う」
としながらも、
- 「家を建てたあとに家族構成に変化があったため、家の間取りが今の生活には合っていないと感じている。家族構成の変化が起こり得る事を想定してもっと慎重に間取りを考えるべきだった」
と振り返っています。
同様に、2012年に注文住宅を購入した28歳の回答者は、
- 35年ローンで組んだので、早めに購入して良かったが、家族設計が予定と狂ってしまった。子どもの人数がはっきりしてから建てたら、もっと過ごしやすい家を建築できたかもしれない
と述べています。
住宅ローンの返済計画という点では「早く買ってよかった」と感じている一方で、20代というライフステージ特有の「まだ子どもの人数や将来設計が確定していない時期」に間取りを固めてしまうリスクについては、共通して後悔点として挙げられていました。
これらの声からも、「勢いによる検討不足」「土地・人間関係リスクの見落とし」「金利選択の読み違い」「家族構成の変化への対応不足」という、4つの後悔パターンが、実際の20代購入者の間でも共通して見られることが分かります。
後悔の声から見えてくる共通点
これらの実際の声を並べてみると、後悔の背景にはいくつかの共通点が浮かび上がってきます。
検討期間の短さ
間取りや資金計画を十分に比較検討する時間を取れないまま契約に至っているケースが目立ちます。
「増税前」「金利が上がる前」といった外的なタイミングに急かされる形で意思決定してしまう傾向があります。
見えにくいリスクへの理解不足
周囲環境、ハザードマップや金利上昇リスクなど、契約時点では実感しにくい情報を軽視しがちです。
目に見える「価格」「利便性」を優先するあまり、見えにくいリスクの確認が後回しになっています。
将来の変化を「今の延長線上」で見積もってしまう
共働きの継続、昇給、金利水準など、購入時点の状況がそのまま続くことを前提に計画を立ててしまい、変化が起きた際に対応しきれなくなるパターンが共通しています。
周囲との比較が意思決定を急がせている
同世代の結婚・購入ラッシュやSNSでの発信が、「自分たちも今買わなければ」という心理的なプレッシャーになり、比較検討を省略させる要因になっているケースも見られます。
これらの共通点を踏まえると、後悔を避けるためには「今」だけでなく「変化した後」の状態を具体的にシミュレーションしておくこと、そして周囲のペースに流されず、自分たちの基準で比較検討する時間を確保することが重要だとわかります。
20代でマイホームを購入するメリット
後悔の声がある一方で、20代での購入には他の年代にはないメリットもあります。
判断はメリット・デメリットの両面を踏まえて行いましょう。
住宅ローンの返済期間を最大限活用できる
35年、40年といった長期の返済期間を設定でき、月々の負担を抑えやすくなります。
定年前にローンを完済しやすい
早く借りるほど完済のタイミングも早くなり、老後の住居費負担を軽減できます。
家賃コストを削減できる
賃貸に長く住むよりも早い段階で「資産への支払い」に切り替えられます。
将来の資産形成がしやすい
早くから不動産という資産を持つことで、将来の売却・賃貸運用など選択肢の幅が広がります。
後悔の声から考察する「後悔」を避ける秘訣
上記のような後悔は、事前の準備次第である程度防ぐことができます。
返済計画は「今の収入」を基準に組む
将来の昇給を前提にせず、現在の収入でも無理なく返済できる金額を基準にローンを組むことが大切です。
目安として、年収に占める年間返済額の割合(返済比率)を20〜25%以内に収めると、余裕を持った返済がしやすくなります。
ボーナス払いへの依存度が高すぎないかも確認しましょう。
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手元に貯金を残しておく
頭金や諸費用にすべての貯蓄を使い切らず、生活費の3〜6か月分を「生活防衛費」として確保しておくと、収入減少や急な出費にも対応しやすくなります。
金利タイプのメリット・デメリットを正しく理解する
変動金利は当初の返済負担が軽い一方、金利上昇時のリスクを伴います。
固定金利は返済額が安定する分、当初の金利は高めになります。
2026年に入ってからは固定・変動ともに金利の上昇傾向が続いており、「今の金利水準」だけでなく「将来上昇した場合」も想定したシミュレーションが欠かせません。
複数のプランを比較してから決める
1社だけの提案で即決するのではなく、複数のハウスメーカーや工務店から間取り・見積もりを取り寄せ、条件を比較することが後悔を防ぐ近道です。
比較することで、相場感や自分たちに合った条件が見えてきます。
注文住宅だけじゃない!戸建て・中古・リノベーション等を幅広く検証する重要性
後悔の多くは「選択肢を十分に比較しないまま決めてしまった」ことに起因しています。
マイホームというと注文住宅を思い浮かべがちですが、建売戸建てや中古住宅のリノベーションなど、予算や希望に応じた選択肢は他にもあります。
近年の物価高により建築費は上昇傾向にあり、さらに住宅ローン金利も2026年に入って固定・変動ともに上昇が続いています。
「憧れだから」という理由だけで注文住宅に絞り込み、無理なローンを組んでしまうと、将来の返済負担が重くのしかかるリスクがあります。
まずは幅広い選択肢を比較したうえで、自分たちの収入とライフプランに見合った、無理のない資金計画を立てることが、後悔しないマイホーム購入の第一歩です。
20代でマイホームを検討するならまずは選択肢を幅広く検討することが重要です。
すまいみっけという無料サービスがあるのですが、注文住宅(規格住宅含む)はもちろん、戸建て住宅・マンション・中古住宅まで視野に入れて「予算内で対応可能な選択肢」を幅広く提案してもらえます。
不動産会社・住宅会社と個別に訪問する手間が省け、相場観も簡単に把握できます。
備考欄から「検討中につきメール連絡を希望します」と記入しておけば、あなたのペースで情報収集が進められるはずです。
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まとめ
20代でのマイホーム購入は少数派ではあるものの、一定数存在する選択肢であり、年齢そのものが後悔の原因ではないことが分かりました。
知恵袋に寄せられた実際の声や、独自アンケートの結果からは、
- 「検討期間の短さ」
- 「見えにくいリスクへの理解不足」
- 「将来の変化を軽視した計画」
- 「周囲との比較による焦り」
という共通点が見えてきます。
一方で、返済期間を長く活用できる、定年前に完済できるといった20代ならではのメリットもあります。
後悔を避けるには、現在の収入を基準にした返済計画、生活防衛費の確保、金利タイプの理解、複数社比較の4点が鍵になります。
