新築の引渡しから引っ越しまでのベストなタイミングを、我が家の実例とともに徹底解説しました。
引渡し当日入居の注意点や1〜2週間空けるメリット、二重家賃を防ぐポイントも紹介します。
引渡し前後でやるべきことが可視化できますので、スムーズに新生活に移行するために参考にしてくださいね。
施主検査(内覧会)から補修までの流れ
新築完成後、まず行うのが施主検査(内覧会)です。
建物の仕上がりを確認し、不具合や気になる点をチェックします。
ここで見つかった箇所は引き渡し前に補修対応してもらいます。
補修後〜引き渡しまでのタイミング
補修が完了すると、いよいよ引き渡しです。
引渡し前に金銭消費貸借契約を交わします。
私は楽天銀行で住宅ローンを組みましたので我が家の例を紹介すると・・・。
金銭消費貸借契約書を交わすタイミングですが、楽天銀行では、必要な書類を融資実行(=引渡し日)の13営業日前までに用意することとされていました。
その後、楽天銀行が指定する司法書士と面談し、金銭消費貸借契約及び抵当権設定登記の手続きが行われます。
あとは融資実行日が来たら、着金が確認されたのち、鍵の引渡し(受け取り)などが行われます。
引渡し日前までにやるべき登記や住所変更等は別途こちらの記事で詳細に解説していますので参考にして下さいね。
新築引渡し前の住所変更手続きをさらに詳しく
引き渡しと入居可能日の違いとは?
引き渡し日が必ずしも入居可能日になるとは限りません。
例えば、水道・電気などのライフラインの手続きが済んでいなければ住むことができませんよね。
また、カーテン工事が終わっていないと周囲から生活が丸見えになってしまいます。
その他家電の搬入日・エアコン設置日・引っ越しに参加できる人の休日等を勘案し、ベストなタイミングでスケジューリングしましょう。
今すぐ使わない家具などは引越し後でも良いですが、エアコンなど生活に支障がでる家電は引越し日より前、遅くても引越し日当日に調整します。

引き渡し後のベストな引っ越し時期はいつ?
「引き渡しから1〜2週間後」が多い理由
引っ越しのタイミングとしては、引き渡しから1〜2週間後にする家庭が多いです。
この間にライフラインや家具の搬入、掃除、カーテンの設置などを行うことで、入居時のバタつきも避けられます。
引渡し日・当日の引っ越しを選ぶ人のメリット・デメリット
「引き渡し当日にお引っ越し」を選ぶ方もいます。
ハウスメーカー・工務店が引渡し前に荷物の搬入を許可してくれる場合は可能です。
当日引っ越しのメリット
引渡し日が月末の場合、賃貸契約の満了タイミングに合わせることで無駄な家賃支出を抑えられる可能性があります。
当日引っ越しのデメリット
引渡し日前に搬入した荷物に万が一トラブルがあった場合でも保証されないでしょう。
原則引渡しが行われるまでは建築主の建物ではありませんので、現場の作業を妨げるような行為は嫌がられます。
責任の所在も不明確になるから当然ですよね。
例えば、引渡し前までに建築主がエアコン工事を行いたい場合など、当然ですが、事前にハウスメーカーに許可を得ることが必要で面倒です。
予期せぬトラブル回避のための余裕スケジュール調整
ライフラインの手続きや入居準備には思った以上に時間がかかるものです。
我が家では2週間前に電気・水道の開始手続きをしました(オール電化のためガスは無し)。
手続きはほとんどネットで完了し、立ち合いも不要でした。
検針票に記載の「お客様番号」があると手続きがスムーズに進みますよ。
引っ越し前に必ず済ませたい準備リスト
賃貸住居の場合:退去通知と二重家賃対策
引っ越しが決まったら、今住んでいる賃貸の管理会社や大家さんに退去の連絡をします。
退去日が月をまたぐと二重家賃が発生してしまいます。
できるだけ無駄な出費を避けるためにも計画的なスケジュール調整が必要です。
ライフライン(電気・水道・ガス)の開通は事前に済ませておく
ライフラインは「旧宅の停止」「新居の開始」の両方が必要です。
水道に関しては、蛇口をひねれば出る状態でも「いつから誰が使用するか」の届け出が必要なので注意しましょう。

インテリア工事(エアコン・テレビアンテナ・カーテン等)の計画
エアコンやテレビアンテナの設置、カーテンの準備は入居前に済ませたいところ。
エアコンは「家電量販店」「ネット専門業者」に依頼するパータンがあります。
エアコンおすすめの買い方をさらに詳しく
カーテンを後回しにすると丸見え生活になってしまいます。
まだ手配していない場合は早めにスタートしましょう。
新築のカーテン手配についてさらに詳しく
またインターネット回線の手配はお済ですか?
回線の手続きを早めにしておくと、スムーズに新生活をスタートできますよ。
さらに詳しく
家具・家電のお店選びは安く買えるタイミング等について知りたい方は以下2つの記事も参考になります。
さらに詳しく
家電購入のタイミングをさらに詳しく
引き渡し当日の流れと必要なものチェックリスト
引き渡し当日の主な流れ(残金支払い〜書類&鍵受取)
登記や残金支払い、書類の署名、鍵の受け取りなどを経て引き渡しが完了します。
所要時間は1〜2時間程度です。
必要書類一覧:実印・住民票・印鑑証明など
金融機関や司法書士に提出するため、必要書類は事前に確認しておきましょう。
基本的には実印、住民票、印鑑証明書などが必要になります。
当日に慌てないためのチェックポイント(不具合確認など)
最後にもう一度、設備の動作確認や不具合がないかをチェックします。
郵便転送の手続きもこのタイミングで済ませておくと安心ですね。
7営業日ほどかかるため、遅れると旧宅に郵便を取りに行くはめになります・・・。
ポスト設置も重要です。
我が家ではギリギリ間に合いましたが、設置していなければ行政からの書類が届かないところでした。
つまずかないための注意点とトラブル回避のヒント
施主検査→補修→引き渡しの工程に無理がないか確認
補修対応の進捗や日程にズレが生じることもあるため、スケジュールには余裕を持って。
「当日引っ越し」を強行してはいけない3つの理由
引き渡しから引っ越しまで1日しか空けないと、ライフライン不備、カーテン未設置、不具合発見時の対応遅れなど、様々なトラブルの原因になります。
あらかじめ余裕をもって計画しておいた方が安心です。
手続き忘れ防止:転出・転入・転居届はいつ?
住民票の移動は引っ越し前後14日以内が目安です。
役所に行く時間が確保できるようにスケジュールの調整が必要です。
引越しが済んだら、考え方によりますが、ご近所への挨拶の準備も必要になります。
どんな手土産が妥当なのか、ご挨拶のタイミングなど以下で詳しく解説しています。
お引越しのご挨拶についてさらに詳しく
我が家は私道の関係で地域の方々に署名をお願いした経緯があり、全員に菓子折りを持ってご挨拶に伺いました。
こうした地域事情がある場合は特に、早めに対応することで引っ越し後の関係もスムーズになります。
よくある質問まとめ(FAQ形式)
Q1. 引き渡し日=入居日は同じ?
基本的には異なります。
引き渡しから1週間〜10日後に入居するのが一般的です。
Q2. 内覧会はどのくらい前?
建物完成の2〜3週間前に行うことが多いです。
Q3. 引っ越し準備はいつから始める?
最低でも1ヶ月前には不要品の整理や段ボール準備を始めるとスムーズです。
Q4. 二重家賃を回避する方法は?
旧宅の退去日と新居の入居日をしっかり調整しましょう。
Q5.外構は引渡し後でも大丈夫?
ハウスメーカーの外構を断るのは問題無いのですが、外構工事着手のタイミングが引き渡し後になるのがネックです。
駐車場を施工する場合その間、駐車できなくなるため近隣でのスペース確保が必要になります。
外構プランニングは早めに着手しておくとスムーズに着工できます。
さらに詳しく
【体験談】引っ越し費用を節約するためにした工夫
不用品の断捨離&行政ごみ処分
引っ越し前に、使っていない食器や家具を一掃しました。
大型家具はバラしてマイカーに積み込み、2往復で自治体に持ち込み。
これだけで業者に頼むよりもかなり節約できました。
梱包は1ヶ月前から!段ボールはホームセンターで調達
使わなそうなものからどんどん梱包していきました。
大型ホームセンターで段ボールを無料でもらえたのが助かりました。
家財宅急便(ヤマト)で大型家電だけ外注
冷蔵庫や洗濯機は「らくらく家財宅急便」で搬送。
エアコンの取り外し・設置も同時に依頼して効率化できました。

エアコン設置費用をさらに詳しく
一括見積は使わなかった理由&注意点
一括見積を使ったこともありましたが、電話ラッシュでストレスに。
信頼できそうな業者を3社ほどに絞って相見積もりを取る方が安心だと思いました。